スペシャル・トレンドレポート

相場の流れが決まるか! 9/21「日米金融政策」発表(遠藤 寿保)

2016年9月20日

相場の流れを決めるか!日銀金融政策会議は9/21!

9/21、FOMCと日銀で、「米ドル/円」のトレンドが変わる

イエレンFRB議長は、8月末のジャクソンホール会合の講演で、「雇用や物価が目標に近づいているとし、ここ数カ月で利上げを行う根拠が強まった」と発言。また、フィッシャーFRB副議長は「年内2回以上の利上げもありうる」などと米金融当局のメンバーは米国の早期利上げを示唆した。

しかし、9月の米ISM製造業景気指数は49.4(予想52.0)、米雇用統計では非農業部門雇用者数が15.1万人(予想18.0万人)、米ISM製造業景気指数が51.4(予想55.0)と大きく下振れし、直前になって9月の米国利上げに関する思惑は、不透明感がでてきた。

また、9月21日(水)には、FOMCより先に日銀の金融政策決定会合が行われる。こちらも1月にマイナス金利の導入以降、円高傾向が続いていて、追加緩和策が後手に回っている感は否めない。浜田内閣官房参与は、FOMCの前に政策金利の変更を行うことに否定的なコメントを出したが、黒田日銀総裁が9月21日(水)に追加緩和を行うかどうかにより、相場の流れを決める分岐点になりそうだ。

後手、後手の日銀

2012年以降、黒田日銀総裁は、2%の物価上昇率を目指し、大胆な金融緩和策(黒田バズーカ)を打ち出し、世界の金融マーケットから一目置かれる存在となった。しかし、2015年6月以降は、注目されるあまりに、日銀の政策が裏目、裏目と円高を誘発している。ここにきてマイナス金利誘導に関しても、「費用(コスト)もあれば効果(ベネフィット)もある」と強気一辺倒だったコメントにも変化が出てきた。マイナス金利策が悪い政策ではないかもしれないが、打ち出すタイミングが悪かったのかもしれない。これまでは「黒田バズーカ」が絶妙なタイミングだっただけに、このままでは2%の物価上昇率を達成することは難しく、原油価格の下落を考慮したうえで、物価上昇を目指すためには、更なる施策が必要なのは明白であり、9月21日(水)には、切れ味を見せてほしいものだ。

  1. 1.
    日銀追加緩和+ FOMC利上げ
  2. 2.
    日銀追加緩和+ FOMC金利据え置き
  3. 3.
    日銀追加緩和ナシ+FOMC利上げ
  4. 4.
    日銀追加緩和ナシ+FOMC金利据え置き

1.の場合「米ドル/円」は、105円台から107円台へと上昇し、1年近く続いた下降相場が終了し、年末に向けては110円台の可能性も出てくる。こうなると完全にトレンドチェンジといえそうだ。

2.の場合は103円台から105円台へ反発後、100円台挑戦と予想する。

3.の場合は100円台挑戦後、103円台から105円台と予想する。

4.の場合は100円台挑戦後、95円台を目指す暴落と予想する。メインは「FOMC」であるが、日銀の内容も重要になってくる。最近の日米金融当局の発言を考慮すると③の確率が高いように思われる。

テクニカル分析

2016年以降、「米ドル/円」は日足ベースの一目均衡表において、一度も雲を突破できていない。1月29日(金)には、日銀のマイナス金利導入で121.68円から反落。5月30日(月)には、米国の利上げ観測から111.45円まで上昇したが利上げ見送りで反落。7月21日(木)には日銀の追加緩和期待が高まり107.49円まで上昇したが、追加緩和ナシで反落。そして、9月2日(金)には、再度米国利上げ懸念で104.32円まで上昇したが、弱い米経済指標で失速となり、今年5度目の挑戦が9月21日(水)にぶつかりそうだ。雲の下限が102.30円、上限が103.40円と切り下げていることもあり、突破の可能性は高まりそうだ。

遠藤 寿保プロフィール

遠藤 寿保(えんどう としやす)
98年日本初のFX事業開始から、Web広告やセミナー運営、リスク管理啓蒙などFX業務全般に携わる。数多くの一般投資家と接しながら、現在、YJFX!にてFXエバンジェリストとして情報配信・FXコラム執筆・セミナー活動等を行っている。

本記事は2016年9月14日に掲載されたもので、情報提供のみを目的としております。
記事の内容は、遠藤寿保の個人的な見解かつ、掲載当日のものになるため、今後の見通しについての結果や情報の公正性、正確性、妥当性、完全性等を明示的にも、黙示的にも一切保証するものではありません。また、記事内のデータは、あくまでも過去の実績であり、将来の市場環境の変動などを保証するものではありません。
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