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今回は平野氏が監修したトレンドフォロー系のオリジナルインディケーターATR Breakを利用したトレード手法をご紹介します。ATR Breakは、移動平均線の上にATRの値を足した値と移動平均線の下にATRの値を引いた値の2本を表示します。そして、終値を基準として2本のラインを上に抜けるか下に抜けるかを見ることで、エントリーポイントを探していくものです。
※オリジナルインディケーターATR Breakは、外貨exお取引画面よりMT4チャートをダウンロードしてご利用いただけます。また、コールセンターのサポート対象外とさせていただきますのでご了承ください。
テクニカル指標「ATR Break」とは
ATR Breakはオシレーター系テクニカル指標
ATR Breakの特徴
- トレンドフォロー系のオリジナルインディケーター
- ATRを加味したインディケーターで、移動平均線の上にATRの値を足した値と移動平均線の下にATRの値を引いた値の2本を表示
- 終値を基準として、2本のラインを上に抜けた場合:短期買いトレンド
- 終値を基準として、2本のラインを下に抜けた場合:短期売りトレンド
- 終値が2本のラインの内に収まっている場合:レンジと判断
- パラメータの設定1:「iPeriod」の値を変更すると、移動平均線とATRの値の変更が可能
- パラメータの設定2:「dRatio」の値を大きくすると、2本のバンドの幅が大きくなる
ATRとは
- ATR:TR(トゥルー・レンジ)の平均値
- TR:当日高値-当日安値、当日高値-前日終値、前日終値-当日安値、この3つのうち値が最大のもの
- 値幅の平均値なので、売買シグナルでも売買ポイントでもない
- 日々の動向によって拡大・縮小
- 変動率が拡大傾向のときにはATRも上昇
- 変動率が縮小傾向のときにはATRも下降
「ATR Break」を使った売買エントリー&決済例
使用するテクニカルとパラメータ
- 45期間移動平均線
- ATR Breakの設定:「iPeriod」の値を5、「dRatio」の値を0.5
エントリールール
買いの場合
- 45期間移動平均線の上で、終値がATR Breakの上のラインを上抜ける時
売りの場合
- 45期間移動平均線の下で、終値がATR Breakの下のラインを下抜ける時
決済ルール
買いポジション決済の場合
- 損切り:エントリーをした前の足上のATR Break下のライン
- 利益確定:損切り額×1.5倍に指値注文
売りポジション決済の場合
- 損切り:エントリーをした前の足上のATR Break上のライン
- 利益確定:損切り額×1.5倍に指値注文
まとめ
ATR Breakでは移動平均線にATRの値を足した値と引いた値を表示することでエントリーポイント選定の確実性を高めることを目指しています。使いやすいビジュアルのオリジナルインディケーターですので、ぜひ有効に活用いただければと思います。
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今回のテーマについて、平野氏によるオンラインセミナー動画をご紹介します。
実際のチャートを見ながら、実戦的な解説を聞くことができますので、ぜひご覧ください。
講師紹介

- 平野 朋之(ひらの ともゆき)
- 米国大学を卒業後、海外取引所関連の仕事に従事その後、ひまわり証券にてFX業務全般、 自己売買部門にてディーラー、投資情報室にてFX、日経225の情報発信、セミナー講師を 務め、2011年トレードタイムを設立。自らも売買をし、個人投資家支援としてe-ラーニングを通じ手法の公開、 FX会社への情報発信業務、FX雑誌にも連載記事を掲載中。
※この記事は2017年3月1日に執筆されたものです。