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今回は平野氏が監修したオシレーター系のオリジナルインディケーターSlide Oscillator を利用したトレード手法をご紹介します。Slide Oscillatorはトレンドフォロー系のインディケーターと異なり、相場の過熱感を測り現在のレートが割安か割高なのかを判断して、エントリーポイントを探していくものです。
※オリジナルインディケーターSlide Oscillatorは、外貨exお取引画面よりMT4チャートをダウンロードしてご利用いただけます。また、コールセンターのサポート対象外とさせていただきますのでご了承ください。
テクニカル指標「Slide Oscillator」とは
Slide Oscillatorはオシレーター系テクニカル指標
オシレーター系テクニカル指標の特徴
- オシレーター系のインディケーターは一定期間内の「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を示す
- オシレーター系テクニカルは一方的なトレンドが継続すると「高値圏」「安値圏」で張りついてしまう傾向がある
- 一方的なトレンドが継続すると、しばらく反転しない時もある
- トレンドフォロー系のテクニカルとの併用を推奨
Slide Oscillatorの特徴
- オシレーター系のオリジナルインディケーター
- 一定期間の上昇値幅と下落値幅の合計に対して、上昇値幅の割合を計算
- オシレーター独特の振動を滑らかに再計算
- Slide Oscillatorの値が82を上回ると「買われ過ぎ水準」
- Slide Oscillatorの値が18を下回ると「売られ過ぎ水準」
- 他のトレンド系テクニカルで大きなトレンドを把握しながら使用することを推奨
Slide Oscillatorで表示される矢印
- Slide Oscillatorの値が18以下から18を上回ると1つ目の青色の矢印が表示
- Slide Oscillatorの値が50以下から50を上回ると2つ目の青色の矢印が表示
- 相場が過熱してくると青い矢印が2つ表示
- Slide Oscillatorの値が、82以上から82を下回ると1つ目の赤色の矢印が表示
- Slide Oscillatorの値が、50以上から50を下回ると2つ目の赤色の矢印が表示
- 買われ過ぎの状態から下に転換してくると赤い矢印が2つ表示
今回のトレード手法での重要ポイント
- 他のテクニカルインディケーターと組み合わせて過熱感を確認
- 82を超えてくると「買われ過ぎ」
- 18を割れてくると「売られ過ぎ」
他のインディケーターであるMA(移動平均)と組み合わせて使用する場合の注意すべき点は、すべての矢印がエントリーポイントではないため、矢印が発生した時点でチャートを確認することです。また、過熱感が台頭してからその後の流れを確認してエントリーすることです。
「Slide Oscillator」を使った売買エントリー&決済例
エントリールール
買いの場合
Slide Oscillatorの値が18を下回りその後再び18を超えて、さらにSlide Oscillatorの値が50を上回ったときに、上昇の勢いが強いと判断してエントリーする。
売りの場合
Slide Oscillatorの値が82を上回った後に82を割ってから、さらにSlide Oscillatorの値が50を下回るときに、下落の勢いが強いと判断してエントリーする。
決済ルール
買いポジション決済の場合
- 損切り:1つ目の矢印が発生したときの足の安値
- 利益確定はSlide Oscillatorの値が82を上回る、または、損切り幅の1.5倍
売りポジション決済の場合
- 損切り:1つ目の矢印が発生した足の高値
- 利益確定:Slide Oscillatorの値が18を下回る、または、損切り幅の1.5倍
まとめ
Slide Oscillatorはオシレーター系のオリジナルインディケーターです。売買の過熱感を測り、現在のレートが割安なのか割高なのかを判断してエントリーポイントを探していきます。
平野氏アドバイス

Slide Oscillatorを使用する場合のエントリー判断基準は、足がSlide Oscillatorの示す値を超えるか、もしくは、割り込むかどうかによります。オシレーター系の指標であるSlide Oscillatorはトレンドフォロー系のインディケーターと性質が異なりますが、トレンドフォロー系のインディケーターと併用することで、チャートの動きを読む精度を上げることができます。ぜひ有効に活用いただければと思います。
映像でもっとFXを学ぼう
今回のテーマについて、平野氏によるオンラインセミナー動画をご紹介します。
実際のチャートを見ながら、実戦的な解説を聞くことができますので、ぜひご覧ください。
講師紹介

- 平野 朋之(ひらの ともゆき)
- 米国大学を卒業後、海外取引所関連の仕事に従事その後、ひまわり証券にてFX業務全般、 自己売買部門にてディーラー、投資情報室にてFX、日経225の情報発信、セミナー講師を 務め、2011年トレードタイムを設立。自らも売買をし、個人投資家支援としてe-ラーニングを通じ手法の公開、 FX会社への情報発信業務、FX雑誌にも連載記事を掲載中。
※この記事は2016年12月8日に執筆されたものです。