目次
今回は平野氏が監修したトレンドフォロー系のオリジナルインディケーターTrend Beltを利用したトレード手法をご紹介します。Trend Beltと移動平均線の関係、さらに、Trend Belt独自の動きを組み合わせたものを使用して、買い・売りのエントリーとイグジットのポイントを見つけていきます。
※オリジナルインディケーターTrend Beltは、外貨exお取引画面よりMT4チャートをダウンロードしてご利用いただけます。また、コールセンターのサポート対象外とさせていただきますのでご了承ください。
本記事は
赤ライン = 終値
青ライン = Trend Belt
でご説明しております。
テクニカル指標「Trend Belt」とは
Trend Beltはトレンドフォロー系テクニカル指標
Trend Beltとは過去3本の高値、安値、終値の平均値です。通常は始値が含まれますが、この指標では特に終値を重視して計算しています。赤ラインが終値で、青ラインがTrend Beltの値です。目先が上昇トレンドのときは、上のラインが赤で、下のラインが青で表示されます。目先が下降トレンドのときは、上のラインが青で、下のラインが赤で表示されます。ライン内の足は、目先が上昇トレンドのときは薄い青で、目先が下降のときは薄い赤で表示されます。
下のチャートは終値(赤)とTrend Belt(青)とローソク足を同時に表示しています。

Trend Beltはローソク足をラインチャートに変更したほうが読み取りやすいため、今回のセミナーはラインチャートを使って説明します。

Trend Beltの使い方
トレンドフォロー系の指標として利用されます。エントリー方法としては、このインディケーターと、同じトレンドフォロー系の移動平均線(期間40だが35~40でも可)を併用します。移動平均線(SMA)で大きな流れを確認し、Trend Beltで押し戻しを確認して、エントリーポイントを決めます。
Trend Beltを使った売買エントリー&決済例
考え方
- 移動平均線の期間(期間40だが35〜40でも可)を長く設定して、大きなトレンドを確認する
- インディケーターTrend Beltで、押し目、戻りを確認する
エントリールール
買いの場合
第一、第二ポジションに分けて建玉をする
- 第一ポジション:赤ラインと青ラインがともに移動平均線を上回るポイント
- 第二ポジション:移動平均線の上で青ラインが下降から上昇に転換するポイント
- どちらの場合も移動平均線の上にあることが前提
売りの場合
第一、第二ポジションに分けて建玉を同じくする
- 第一ポジション:赤ラインと青ラインがともに移動平均線を下回るポイント
- 第二ポジション:移動平均線の下で青ラインが上昇から下降に転換するポイント
- どちらの場合も移動平均線の下にあることが前提
決済ルール
買いポジション決済の場合
- 損切りはエントリーした第一ポジションの足の青ラインに逆指値注文を置く
- 利益確定は第二ポジションの次の赤ラインが青ラインを下回ったところに予約注文を置く
売りポジション決済の場合
- 損切りはエントリーした第一ポジションの足の青ラインに逆指値注文を置く
- 利益確定は第二ポジションの次の赤ラインが青ラインを上回ったところに予約注文を置く
まとめ
Trend Beltはトレンドフォロー系のオリジナルインディケーターです。
- このインディケーターではローソク足とラインチャートどちらも使えるが、ラインチャートを使うほうがTrend Beltがはっきり読み取りやすい
- Trend Beltが青ライン、終値が赤ラインで、分かれて表示されるため見やすい
- Trend Beltと移動平均線(期間40だが35~40でも可)を併用することで、エントリーとイグジットのポイントの見きわめの精度を上げることができる
平野氏アドバイス

今回紹介するインディケーターは、Trend Beltと移動平均線を併用するものです。移動平均線の期間を短期でなく、標準的な40に設定しているので、初期の上昇あるいは下降局面のエントリーで、トレンドにうまくのることができ、利益を伸ばすことができる可能性があります。ぜひ有効に活用いただければと思います。
映像でもっとFXを学ぼう
今回のテーマについて、平野氏によるオンラインセミナー動画をご紹介します。
実際のチャートを見ながら、実戦的な解説を聞くことができますので、ぜひご覧ください。
講師紹介

- 平野 朋之(ひらの ともゆき)
- 米国大学を卒業後、海外取引所関連の仕事に従事その後、ひまわり証券にてFX業務全般、 自己売買部門にてディーラー、投資情報室にてFX、日経225の情報発信、セミナー講師を 務め、2011年トレードタイムを設立。自らも売買をし、個人投資家支援としてe-ラーニングを通じ手法の公開、 FX会社への情報発信業務、FX雑誌にも連載記事を掲載中。
※この記事は2016年10月31日に執筆されたものです。