すぐに使えるテクニカル手法/平野朋之氏

実践的なブレイクアウト手法「ボックスブレイクアウト」を学ぶ

目次

今回は、ブレイクアウト手法のひとつとして、平野氏が考案した「ボックスブレイクアウト」をご紹介します。この手法は、従来のブレイクアウトに比べて出現頻度が高く、より実践的な手法になっています。ぜひお試しいただき、トレードの参考にしてみてください。

ブレイクアウト手法と、その課題

ブレイクアウト手法とは

  • 買いエントリー:高いポイントから、さらに「高値」を買う
  • 売りエントリー:安いポイントから、さらに「安値」を売る

下の図は、ブレイクアウト手法をわかりやすく図式したものです。過去数日間(数本)の最高値を更新すれば、買い。過去数日間(数本)の最安値を更新すれば、売りを注文します。

代表的なブレイクアウトの型

安値切り上げ型

売り圧力が徐々に弱まり、過去抜けきれなったレジスタンスを超えるブレイク

高値切り下げ型

買い圧力が徐々に弱まり、過去抜けきれなったサポートを割り込むブレイク

三角持合いからのブレイク型

高値更新も安値更新もできず、レジスタンスとサポートの中に収まり、エネルギーを貯めている状態からのブレイク

課題は発生する頻度の少なさ

ブレイクアウト手法は、初心者でもわかりやすく、また成功すれば利益を上げられる手法です。しかし、代表的なブレイクアウト手法である「安値切り上げ型」「高値切り下げ型」「三角持合いからのブレイク型」のいずれも、なかなかチャートに現れません。知識として覚えておきながら、なかなか使い道がない。それが従来のブレイクアウト手法でした。

ボックスブレイクアウト手法とは

実践的なブレイクアウト手法

今回ご紹介する「ボックスブレイクアウト手法」は、従来のブレイクアウト型の一種です。ブレイクアウト型の特徴である「高いポイントからさらに高値で買う」「安いポイントからさらに安値で売る」は変わらず、売買ポイントが比較的多く発生し、またどの時間軸でも有効であることが挙げられます。つまり、より実践的なブレイクアウト手法のひとつだと言えるでしょう。

チャート上に、小さな箱(ボックス)をつくる

ボックスブレイクアウト手法は、名前のとおり、チャート内にボックスをつくるところからはじまります。チャートを見て、高値も安値も更新せず、停滞している箇所があればそこをボックスで囲んでいく。具体的なイメージは下の図を参考にしてください。

図を見ていただいてわかると思いますが、過去のチャートにボックスを描くことは難しくありません。しかし、リアルタイムでないと、エントリーはできない。ではどうすればいいのでしょうか? そこで活躍するのが、テクニカル指標である一目均衡表です。

一目均衡表を用いたボックスブレイクアウト手法のエントリー方法

考え方

  • 一目均衡表の「基準線」の向きを確認して、相場の動いていないポイントを探る
  • 「基準線」が横ばいになっているポイントを停滞期と判断
  • 「横ばい」のローソク足を確認して、「高値・安値」を延長してボックスを作成する
  • ボックスの高値or低値でエントリー

エントリーのためのチャート設定

一目均衡表:デフォルト設定のまま

エントリールール 1

買いの場合

  • 「ボックス」の「高値」ブレイクで買い
  • 「大きな流れ」とは関係なく、「ボックス」の「高値」のみを確認する
  • 「高値」から「数pips上」に「逆指値」注文でエントリー

売りの場合

  • 「ボックス」の「安値」ブレイクで売り
  • 「大きな流れ」とは関係なく、「ボックス」の「安値」のみを確認する
  • 「安値」から「数pips下」に「逆指値」注文でエントリー

エントリールール 2

使用するテクニカル&パラメータ

  • 移動平均線(75期間)※目先の動きに惑わされないため長く設定
  • 一目均衡表(基準線26期間)

買いの場合

  • 移動平均線(75期間)が上昇中
  • 基準線上の高値ブレイクポイントを超えたところでエントリー

売りの場合

  • 移動平均線(75期間)が下降中
  • 基準線上の安値ブレイクポイントを割り込むことでエントリー

決済ルール

買いの場合

  • 利益確定:作成したボックスと同様の大きさのボックスを上に置き、その上辺を越える
  • 損切り:作成したボックスの下辺を割り込む

売りの場合

  • 利益確定:作成したボックスと同様の大きさのボックスを下に置き、その下辺を割り込む
  • 損切り:作成したボックスの上辺を超える

平野氏アドバイス

決済方法について、今回は作成したボックスと同じ大きさのボックスを使って利益確定、損切りのラインを作りました。これは、いわゆるリスクリワード1:1というやり方で、勝率が50%を超えると資産が増えるやり方です。もっと勝率を下げても資産が増えるようにしたい、という場合は利益確定のラインを広げ、損切りのラインを狭くする必要があります。この辺りは各自のスタイルに合わせて調整してください。

まとめ

  • 従来のブレイクアウト手法は、効果的だがなかなかチャートに出現しない
  • 今回のボックスブレイクアウト手法は、時間軸に関係なく出やすいので、実践で活用しやすいブレイクアウトの一種
  • 一目均衡表を用いて、チャート内に「ボックス」をつくり、それをエントリータイミング、決済の材料とする

平野氏アドバイス

今回の手法は、初心者の方でもわかりやすいトレード方法だと思います。まずは設定の通りに試してみて、そこから自分のスタイルに合うように調整しつつ、ぜひご自身のトレードに取り入れてみてください。

映像でもっとFXを学ぼう

今回のテーマついて、平野氏によるオンラインセミナー動画をご紹介します。
実際のチャートを見ながら、実践的な解説を聞くことができますので、ぜひご覧ください。

講師紹介

平野 朋之(ひらの ともゆき)
ネット証券にてFX事業全般の業務、自己売買部門でのディーラー業務、投資情報室にて日経225の情報発信、セミナー講師を務める。その後投資顧問会社を経て、マーケット情報発信、セミナーを開催する傍ら、オリジナル手法を使い自己トレードの実践中。

※この記事は2016年9月1日に執筆されたものです。

本セミナーは2015年5月19日に実施したもので、情報提供のみを目的としております。
セミナーの内容及び資料は、平野朋之氏の個人的な見解かつ、開催当日のものになるため、今後の見通しについての結果や情報の公正性、正確性、妥当性、完全性等を明示的にも、黙示的にも一切保証するものではありません。また、資料内のデータは、あくまでも過去の実績であり、将来の市場環境の変動などを保証するものではありません。
さらに、かかる情報・意見等に依拠したことにより生じる一切の損害について、株式会社トレードタイム、およびワイジェイFX株式会社は一切責任を負いません。最終的な投資判断は、他の資料等も参考にしてご自身の判断でなさるようお願いいたします。
※配信動画は、予告なく終了することがあります。
※コンテンツ、データ等の著作権は株式会社トレードタイムに帰属します。無断転載、無断コピー等はおやめください。

関連する記事

投資にかかる手数料等およびリスクについて
当社ホームページ記載の金融商品へのご投資には、商品ごとに所定の手数料等をご負担いただく場合があります。各商品には価格の変動による損失が生じるおそれがあります。また、店頭外国為替証拠金取引をお取引いただく場合は、当社所定の証拠金が必要となり、元本を超える損失が生じるおそれがあります。なお、商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、当該商品等の「契約締結前交付書面」、「契約締結時交付書面」及び「目論見書」等をよくお読み頂き、それら内容をご理解の上、ご自身の判断と責任において、自己の計算によりお取引を行ってください。

FX・バイナリーオプションならヤフーグループのYJFX!
ワイジェイFX株式会社はヤフー株式会社
(東証一部上場 4689)のグループ企業です。
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第271号
加入協会 日本証券業協会 
一般社団法人金融先物取引業協会 
一般社団法人日本投資顧問業協会

YJFX! from Yahoo! JAPAN