すぐに使えるテクニカル手法/平野朋之氏

「移動平均線」を活用してトレンドの流れを掴む

目次

今回は、最もポピュラーなテクニカル指標のひとつである、「移動平均線」を学びます。移動平均線は、トレンドを確認する上で多くのトレーダーが愛用しています。役割と使い方を知って、ぜひあなたのトレードに取り込んでみてください。

テクニカル分析には欠かせない移動平均線

移動平均線とは?

移動平均線とは、ある一定期間の価格の平均をとり、それを結んでできたチャートグラフです。作成方法はとてもシンプルで、5日移動平均線であれば、過去5日分の終値の平均値から作ることができます。長期移動平均線と短期移動平均線で区別されており、長期は週足では26週線、日足では25日線、日中足では4時間線を指すことが多く、短期は週足で13週線、日足では5日線、日中足では1時間線を指します。

テクニカル分析の指標としては、もっともポピュラーなもののひとつとして知られており、多くのトレーダーが用いる指標です。

移動平均線の種類

移動平均線にはいくつかの種類がありますが、そのなかでも特に一般的なものが、単純移動平均線、EMA(指数平滑移動平均線)、WMA(加重移動平均線)です。

単純移動平均線は、一定期間の終値の平均を取りグラフ化したものです。他の要素を加えない、もっとも基本となる移動平均線です。

EMAとWMAは、直近の価格に比重を置いているのが特徴です。直近の価格に影響を受けるため、単純移動平均線に比べると相場の動きに早く反応します。EMAとWMAの違いは、WMAが直近の価格に徐々に比重を置いていくのに対して、EMAは直近の価格により比重を高く反応させ、古い情報は影響を低く算出します。

平野氏アドバイス

移動平均線には、それぞれ特徴がありますが、どれも一長一短があり、どの指標を使えば勝てるとは言えません。大きな流れを確認するときは「単純移動平均線」、短期的な価格の動きを捉えるならば「EMA」か「WMA」というように、特徴に合わせて適時使い分けをしてみましょう。

移動平均線の4つの役割を学ぶ

移動平均線には、大きく4つの役割があります。

相場の大きな流れ(トレンド)を確認する

移動平均線の傾きを見ることで、相場の大きな流れを知ることができます。上向きながら上昇トレンド、下向きなら下降トレンド。トレンドを掴むことで、「買い」と「売り」のどちらが効果的か知ることができます。

一時的な行き過ぎを確認する

価格は、移動平均線から離れるとまた戻ってくるという傾向があります。そのため、移動平均線から離れすぎた価格を知ることで、「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」といった状況を知る手がかりとなります。

エントリータイミングを確認する

移動平均線がエントリーのタイミングを示してくれる場合があります。よく知られているのが、短期移動平均線が、長期移動平均線を下から上に突き抜けた際が「買いの目安」(ゴールデンクロス)。逆に上から下に突き抜けた際が「売りの目安」(デッドクロス)として、多くのトレーダーが参考にしています。

決済のタイミングを確認する

エントリーのタイミングと同様に、移動平均線の動きから決済のタイミングを計ることが可能です。売りのエントリーをしていたのにゴールデンクロスが発生した、買いのエントリー中にデッドクロスが発生した、というのは典型的な決済のタイミングです。

平野氏アドバイス

移動平均線とどれくらい離れているかを知るには「移動平均解離率」という指標が便利です。これは、名前の通り移動平均線との離れ具合を確認できます。これで「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を掴めたら、そこから価格が逆転する可能性が高い。逆張りのチャンスです。

狙い目は、トレンドのブレイク時!

移動平均線を使ったトレードは、主にトレンドを意識して考えていきます。まずは移動平均線の向きを確認して、上昇トレンドか、下降トレンドを確認。そのうえで、価格が移動平均線を割ったとき(ブレイクしたとき)がチャンス。トレンドに沿って反発する可能性が高いので、エントリーのチャンスです。

以下の動画は実際のチャートでエントリーの様子を説明しています。参考にしてください。

トレンドの向きに逆らわない。移動平均線を使ったトレード手法

移動平均線をトレード手法に取り入れて、売買ルールを作ってみます。動画ではチャートの動きに合わせて解説をしていますので、こちらもぜひ参考にしてください。

買いエントリー条件

  • 「移動平均線」が上昇中
  • 価格が「下」から移動平均線を「上抜ける」
  • 次の「足(始値)」で買いエントリー

売りエントリー条件

  • 「移動平均線」が下降中
  • 価格が「上」から移動平均線を「下抜ける」
  • 次の「足(始値)」で売りエントリー

まとめ

  • 移動平均線とは、ある一定期間の価格の平均をとり、それを結んでできたチャートグラフである
  • 移動平均線には複数の種類があり、大きなトレンドを確認するには「単純移動平均線」、直近のトレンドを確認するには「EMA(指数平滑移動平均線)」、「WMA(加重移動平均線)」を用いる
  • 移動平均線には、「相場の大きな流れ(トレンド)を確認する」、「一時的な行き過ぎを確認する」、「エントリータイミングを確認する」、「決済のタイミングを確認する」という主に4つの役割がある
  • 移動平均線を用いたトレードでは、移動平均線の向きでトレンドを確認し、トレンドをブレイクしたときが狙い目

平野氏アドバイス

トレードでは、トレンドに逆らわないことが重要です。そのためには、移動平均線を活用して、上昇トレンドなのか、下降トレンドなのか、きちんと確認してエントリーすることが大切です。

映像でもっとFXを学ぼう

今回のテーマである「移動平均線」について、平野氏によるオンラインセミナー動画をご紹介します。実際のチャートを見ながら、実践的な解説を聞くことができますので、ぜひご覧ください。

講師紹介

平野 朋之(ひらの ともゆき)
ネット証券にてFX事業全般の業務、自己売買部門でのディーラー業務、投資情報室にて日経225の情報発信、セミナー講師を務める。その後投資顧問会社を経て、マーケット情報発信、セミナーを開催する傍ら、オリジナル手法を使い自己トレードの実践中。

※この記事は2016年9月1日に執筆されたものです。

本セミナーは2014年10月21日に実施したもので、情報提供のみを目的としております。
セミナーの内容及び資料は、平野朋之氏の個人的な見解かつ、開催当日のものになるため、今後の見通しについての結果や情報の公正性、正確性、妥当性、完全性等を明示的にも、黙示的にも一切保証するものではありません。また、資料内のデータは、あくまでも過去の実績であり、将来の市場環境の変動などを保証するものではありません。
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