すぐに使えるテクニカル手法/平野朋之氏

トレンド追随型テクニカル指標を用いたトレード方法

目次

今回は、トレンド追随型のテクニカル指標を用いたトレード手法をご紹介します。トレンド追随型とは、相場の大きな流れを捉える指標のこと。トレンドの波に乗るためには欠かせない指標です。さらに講座ではこの指標を複数用いることで、より正確な分析を行う方法をご紹介しています。ぜひお試しください。

トレンド追随型テクニカル指標の特徴とは

相場の方向を確認する

トレンド追随型テクニカル指標は、対象となる通貨ペアが「上昇トレンドなのか?」「下降トレンドなのか?」を確認するために使用します。トレンドを確認することができると、上昇トレンド中は「買いエントリー」、下降トレンド中は「売りエントリー」といった、エントリーを左右する重要な情報になります。

代表的なトレンド追随型テクニカル指標

初心者から上級者まで、多くのトレーダーが利用している代表的なトレンド追随型テクニカル指標をご紹介します。

単純移動平均線

一定期間の終値平均値をグラフ化したもので、もっとも基本的な移動平均線です。

EMA(指数平滑移動平均線)

直近の価格に比重を起き、過去になるほど比重を軽くした平均値を表した移動平均線です。単純移動平均線に比べて相場の動きに早く反応します。

WMA(加重移動平均線)

直近の価格に近いものほど重要度を大きくし、一定期間の価格の平均値を表した移動平均線です。単純移動平均線に比べて相場の動きに早く反応します。(指数平滑移動平均線よりは若干反応は遅いと言われる)

ボリンジャーバンド

移動平均線と標準偏差を組み合わせたテクニカル指標です。統計学をもとに発明された指標で、表示される±1σ、±2σ、±3σが、それぞれ価格変動の確率を示しています。

一目均衡表

時間軸を盛り込んだ日本発のテクニカル指標です。転換線、基準線、先行スパン1、先行スパン2、遅行スパン、雲という要素で構成され、各要素が相場の状況を示します。雲のみでも相場観をつかむことができ、他の指標と組み合わせても使いやすい指標です。

MACD(移動平均収束拡散手法)

短期の移動平均線と中長期の移動平均線、二つのラインを用いることで、相場の周期とタイミングを捉える指標です。買いと売りの判断時に使われます。

パラボリック

ストップ・アンド・リバースという“転換点”を利用して、相場のトレンド転換時をつかむ指標です。強いトレンドが持続している際に効果を発揮し、エントリーポイント、利確のポイントを探す際に用いられます。

HLバンド

特定の期間の高値、安値を線で示した指標です。高値・安値のブレイクや、反発を捉える際に利用されます。また、利益確定や損切りの目安にも使われます。

平均足

ローソク足を用いた指標です。始値は前の足の実体の始値と終値の中心とし、終値を現在の単位期間の四本値の平均を表します。値動きの細かい動きを排除できるので、視覚的にトレンドをつかむことができます。

カギ足

値幅の騰落を1本の線で示した指標です。時間の要素を考慮せず、価格変動を確認することができるため、大きなトレンドを判断する際に効果的です。

平野氏アドバイス

トレンド追随型テクニカル指標は、現在の為替レートの動きに対して計算を行うため「遅行性」があります。そのため、あくまで現在の相場の流れを確認するものであり、将来の予測をする指標ではないことを覚えておいてください。

移動平均線とボリジャーバンドを用いたトレード方法

二つのトレンド追随型指標を組み合わせる

今回、ご紹介するトレード方法は、移動平均線とボリンジャーバンドを組み合わせたやり方です。これは二つともトレンド追随型の指標ですが、それぞれの特徴を利用することで、「トレンドの傾向」、「エントリータイミング」、「決済タイミング」を確認することが可能です。

ボリンジャーバンドの詳しい説明はこちらの動画でご覧ください

考え方

  • 移動平均線のトレンドと同方向になったタイミングでエントリー
  • ボリンジャーバンドのプラス2σ以上(マイナス2σ以下)

エントリーのためのチャート設定

  • 移動平均線設定:期間 35
  • ボリンジャーバンド設定:デフォルト設定のままです

エントリールール

買いの場合

  • トレンドを示す「移動平均線」が上昇中
  • レートが一旦「移動平均線」を下回り、再び「移動平均線」を上回る

売りの場合

  • トレンドを示す「移動平均線」が下降中
  • レートが一旦「移動平均線」を上回り、再び「移動平均線」を下回る

決済ルール

買いの場合(下記いずれか)

  • レートがプラス2σを上回る
  • [エントリー値] – [ロスカットポイント(直近の高値)] × 1.5倍上に指値

売りの場合(下記いずれか)

  • レートがマイナス2σを下回る
  • [ロスカットポイント(直近の高値) – エントリー値] × 1.5倍下に指値

平野氏アドバイス

今回の手法で決済を行う際の二つめの条件では、ロスカットの値を取り入れました。この計算式から算出される値は、勝率が55%以上あれば必ず資金が増える価格に設定しています。決済の価格を間違った額で設定すると、いくら勝率があがっても利益がない取引になる可能性がありますので、今回の決済条件はぜひ参考にしてください。

まとめ

  • トレンド追随型の指標は、相場の大きな動きをつかむことができる
  • トレンド追随型の指標はその算出方法から様々な種類があり、目的に応じて使い分ける必要がある
  • 移動平均線とボリンジャーバンドを使うことで、エントリーから決済までのルールを作ることができる
  • 決済時の価格は、ロスカットとの値を取り入れて設定することで、損失の出にくい取引を実現できる

平野氏アドバイス

今回はトレンド追随型という、大きな相場の動きをつかむ指標を2つ使うことで、エントリーと決済の方法をご紹介しました。使用した移動平均線、ボリンジャーバンドはともに初心者の方でも使いやすい指標です。ぜひ積極的に活用してみてください。

映像でもっとFXを学ぼう

今回のテーマについて、平野氏によるオンラインセミナー動画をご紹介します。実際のチャートを見ながら、実践的な解説を聞くことができますので、ぜひご覧ください。

講師紹介

平野 朋之(ひらの ともゆき)
ネット証券にてFX事業全般の業務、自己売買部門でのディーラー業務、投資情報室にて日経225の情報発信、セミナー講師を務める。その後投資顧問会社を経て、マーケット情報発信、セミナーを開催する傍ら、オリジナル手法を使い自己トレードの実践中。

※この記事は2016年9月1日に執筆されたものです。

本セミナーは2014年7月22日に実施したもので、情報提供のみを目的としております。
セミナーの内容及び資料は、平野朋之氏の個人的な見解かつ、開催当日のものになるため、今後の見通しについての結果や情報の公正性、正確性、妥当性、完全性等を明示的にも、黙示的にも一切保証するものではありません。また、資料内のデータは、あくまでも過去の実績であり、将来の市場環境の変動などを保証するものではありません。
さらに、かかる情報・意見等に依拠したことにより生じる一切の損害について、株式会社トレードタイム、およびワイジェイFX株式会社は一切責任を負いません。最終的な投資判断は、他の資料等も参考にしてご自身の判断でなさるようお願いいたします。
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