目次
今回は「チャートパターン」、「投資配分・リスクリワード」の2つについて紹介します。
チャートパターン
チャートパターンとは
- チャートとは、過去の値動きをつなぎ合わせたもの
- チャートパターンとは、複数本のチャートの集合体
- チャートパターンは、過去のパターン(形状)と同じものが繰り返される場合がある
- パターン認識からシグナル・AI(人工知能)トレードもある
- チャートもチャートパターンも、参加者の思惑で作られる
天底に現れる反転系パターン

- ダブルトップ:天井(高値)をつけ反落した後、再び同水準の天井(高値)をつけた後、下落に転じるパターン
- ダブルボトム:底(安値)をつけ反発した後、再び同水準の底(安値)をつけた後、上昇に転じるパターン
- トリプルトップ:天井(高値)をつけ反落した後、再び同水準の天井(高値)をつけ反発した後、下落に転じるパターン
- トリプルボトム:底(安値)をつけ反発した後、再び同水準の底(安値)をつけ反発した後、上昇に転じるパターン
- ヘッドアンドショルダー:典型的な天井(高値をつけて下落に転じるポイント)の形を示し、「肩→頭←肩」の形に見えることからヘッドアンドショルダーと呼ばれるパターン
- ヘッドアンドショルダーリバース:典型的な底(安値をつけて上昇に転じるポイント)の形を示し、ヘッドアンドショルダーの逆パターン
- 反転目標値(天底に現れる反転の目標):大底からネックラインまでと同じ値幅まで上がって行く可能性が高いと言われている
ブレイク系パターン
- 三角持ち合い:高値から高値への線と安値から安値への線を引き、その両方の線の間が狭まってから枠をブレイクするパターン
- フラッグ:高値と安値の枠からブレイクするパターン
- ウェッジ(くさび):高値から高値への線と安値から安値への線を引き、その両方の線の間が狭まってから枠をブレイクするパターン
- ブレイク系目標値:最初の高い所と最初の安い所の間の幅がブレイクした所から同じだけブレイクすると言われている
投資配分・リスクリワード
ポイント
- 投資配分は資産目標の設計から始める
- 取引スペックを確認する
- 直近の値動きや値幅を確認し、損益計算をする
- 一定期間の利益目標を決める
- 複数回取引できる取引金額配分をする
- チャンス場面で利幅を伸ばす
- 損決済で、トータル資産をコントロールする
最初に
- 投資配分は資産目標の設計から始める
- 絶対損をしたくないという考えはNG、損をするケースが半分と考える
- 例1:50万円の投資金で100万円の利益を目標とする場合、残高全てが無くなることを覚悟する
- 例2:100万円の投資金で50万円の利益を目標とする場合、50万円の損失までは許容する
- 利益と損失は表裏一体であることを理解する
取引スペックの確認
- 取引に必要な金額と口座内の余剰額を必ず把握する
当社外貨exの場合(2017年3月23日現在)
<1万通貨を取引する場合の必要証拠金>
- 米ドル/円:45,000円
- ユーロ/円:49,000円
- 豪ドル/円:35,000円
- 英ポンド/円:56,000円
- ユーロ/米ドル:49,000円
- 豪ドル/米ドル:35,000円
- 英ポンド/米ドル:56,000円
直近の値動きや値幅を確認し、損益計算をする
- 目標利益額に対してどれだけ利幅が必要かどうかを計算する
- 利益額÷取引量=利益幅
- 日足、週足の変動幅(高値安値差)平均

※当社外貨ex日足と週足の変動幅を2017年3月23日~過去400本分を集計した表
例1:50万円の投資金で100万円の利益を目標とした場合のポイント
- 5万通貨で、勝率を上げる
- 5万通貨で、利幅を伸ばす
- 資産が増えた段階で取引量を上げる
例2:100万円の投資金で50万円の利益を目標とした場合のポイント
- 10万通貨で、勝率を上げる
- 10万通貨で、利幅を伸ばす
リスクリワード(利益と損失のバランス)
- 実際には、勝率を上げるのではなく、損失を抑えて、利益を伸ばすことが重要
まとめ
- チャートパターンは過去のパターン(形状)と同じものが繰り返される場合があるが、実際にはチャートもチャートパターンも参加者の思惑で作られるため、同じ思惑が多いほど、同じ方向に動く場合が多く、その後反転する場合がある
- 投資配分は資産目標の設定から始める
- 取引をする場合、資金はどれほど必要か口座内の余剰額はいくらになるのかといった取引スペックを確認する
- 直近の値動きや値幅を確認してあらかじめ損益計算する
- 一定期間の利益目標を決める
- 損失が続けば同じ取引量での取引ができなくなってしまうので、少なくとも3回連続損失が続いても同じ取引量で取引できる取引額が望ましい
- 利益幅を決めていてもチャンス場面となれば思い切って利幅を伸ばすことも重要
- リスクリワードを念頭に置いて損失と利益のバランスを考えてトータルの資産コントロールをする
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実際のチャートを見ながら、実戦的な解説を聞くことができますので、ぜひご覧ください。
講師紹介

- 遠藤 寿保(えんどう としやす)
- 98年日本初のFX事業開始から、Web広告やセミナー運営、リスク管理啓蒙などFX業務全般に携わる。数多くの一般投資家と接しながら、現在、YJFX!にてFXエバンジェリストとして情報配信・FXコラム執筆・セミナー活動等を行っている。
※この記事は2017年6月1日に執筆されたものです。