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通貨の相関関係と時間軸・時間調整

目次

今回は「通貨の相関関係」、「時間軸・時間調整」の2つについて紹介します。

通貨の相関関係

ポイント

  • 米ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/米ドルの3つの通貨ペアは三角関係にあり、米ドル/円が上昇しているからユーロ/円が上昇するとは限らない
  • 何が主で動いているのかの確認が必要
  • 出遅れ感のある通貨ペアに乗り換えることも可能
  • ヘッジとして、カウンターポジションを作る事も可能
  • 時間帯を考慮する
  • 欧州時間は、欧州通貨ペアが活発
  • オセアニア時間は、オセアニア通貨が活発

米ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/米ドルの3つの通貨ペアは三角関係にあり、掛け算と割り算で成り立っています。米ドル/円のレートにユーロ/米ドルのレートを掛けると、ユーロ/円のレートになります。また、米ドル/円とユーロ/円とユーロ/米ドルだけでなく、米ドル/円と英ポンド/米ドルと英ポンド/円の関係、米ドル/円と豪ドル/米ドルと豪ドル/円の関係もすべて三角関係にあります。

1つの通貨に対する他の通貨の対比は、上記の表のように出てきます。この表のように通貨をマトリックス構造で見たものをクロスレートといいます。例えば、円をベースで考えた場合は、右側に米ドル/円、ユーロ/円、英ポンド/円が表示されています。1つの通貨に対して各国の通貨がマトリックスになっています。通貨は連動しているため、1マスの通貨の値が動けばすべてのマスの通貨の値が動くことを理解してください。

米ドル/円とユーロ/円が上がってユーロ/米ドルが動かない場合、米ドル/円とユーロ/円が同じように動き、円が売られて円安>(ユーロ=米ドル)になります。

米ドル/円が上がってユーロ/円が動かずユーロ/米ドルが下がっている場合、米ドルが買われて米ドル高>(ユーロ=円)になります。

米ドル/円が動かずユーロ/円とユーロ/米ドルが下がっている場合、米ドルと円が同じ力関係となり、ユーロが売られてユーロ安<(円=米ドル)になります。

このチャート図は、2017年1月17日の米ドル/円、英ポンド/円、英ポンド/米ドルのものです。イギリスのメイ首相がブレグジットに対してのコメントを出した時のチャート図です。英ポンド/円、英ポンド/米ドルは上昇しましたが、米ドル/円は下落しました。これは、英ポンド>円>米ドル(①英ポンド/米ドル②ポンド/円③米ドル/円)の順で強くなっていたため、このような現象が起きたのです。

時間軸・時間調整

ポイント

  • 短期トレーダーは、日足・週足では取引しない
  • 実需の取引参加者は、短期チャートを気にしない
  • 時間の流れを俯瞰して見ることが重要
  • 急激な変動は元に戻る
  • 連続するチャートでギャップが発生しても窓埋となって元に戻る
  • 大きな動きがあっても、その後日柄調整となって平均値に収まっていく
  • 相場にはサイクル(リズム)があって、心地よい自然な形になっていく

時間軸

時間軸は、5分足<1時間足<4時間足<日足<週足<月足のスパンで見ていきますが、すべての要素は上位時間軸に収まっていることを理解しておく必要があります。5分足で大きく動いても日足ではあまり動いていない時もあれば、日足で大きく動いても月足では大きく動いていない時などもよくあります。
短期トレーダーは5分足や1時間足などのチャートを使います。また、日足・週足で流れをつかむことはありますが、日足・週足を使っての取引はしません。一方、企業の決済の手当てなどに必要な実需の取引の場合は、短期チャートを見ない傾向があります。
実際FXをする上では、時間の流れを俯瞰して見ることが重要です。時間足を日足で見るとそれほど動いていないということもあるため、俯瞰して見ると冷静に全体の方向性がつかめます。ですので、例えば、週足・日足ベースでは上昇トレンドにも関わらず時間足で下降トレンドだったために、売りから入るということはやってはいけません。短いトレードをする場合においても、大きな流れの中で考える必要があります。

時間調整

  • 急激な変動は元に戻る
  • 窓埋(連続するチャートでギャップの発生)
  • 日柄調整

急激な変動やチャートでのギャップは、元に戻ったり、平均値に収まったりしていきます。

  • サイクル(リズム)

相場にはサイクル(リズム)があって、心地よい自然な形になっていきます。
※自然な流れ:フィボナッチの有効性が出てくる
※一目均衡表:時間(期間)を取り入れたインディケータ―で有効に活用できる

まとめ

  • 米ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/米ドルの3つの通貨ペアは三角関係にあり、米ドル/円が上昇しているからユーロ/円が上昇とは限らない
  • 何が主で動いているのかの確認が必要
  • 出遅れ感のある通貨ペアに乗り換えることも可能
  • ヘッジとして、カウンターポジションを作る事も可能
  • 通貨ペアをマトリックス(クロスレート)にすると、1つの通貨の値が動けばすべての通貨の値が動くことがわかる
  • 欧州時間は欧州通貨ペアが活発になり、オセアニア時間はオセアニア通貨ペアが活発になるなど、各通貨ペアのコアな時間帯を知って時間帯を考慮する
  • 短い足では動いていても長い足で見るとそれほど動いていないことがあるので、俯瞰した目で見て全体の流れを掴むことが重要
  • 連続するチャートでギャップが発生しても窓埋となって元に戻る
  • 大きな動きがあっても、その後日柄調整となって平均値に収まっていく
  • 相場にはサイクル(リズム)があって、心地よい自然な形になっていく

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今回のテーマについて、遠藤氏によるオンラインセミナー動画をご紹介します。
実際のチャートを見ながら、実戦的な解説を聞くことができますので、ぜひご覧ください。

講師紹介

遠藤 寿保(えんどう としやす)
98年日本初のFX事業開始から、Web広告やセミナー運営、リスク管理啓蒙などFX業務全般に携わる。数多くの一般投資家と接しながら、現在、YJFX!にてFXエバンジェリストとして情報配信・FXコラム執筆・セミナー活動等を行っている。

※この記事は2017年4月1日に執筆されたものです。

本セミナーは2017年1月26日に実施したもので、情報提供のみを目的としております。
セミナーの内容及び資料は、遠藤寿保の個人的な見解かつ、開催当日のものになるため、今後の見通しについての結果や情報の公正性、正確性、妥当性、完全性等を明示的にも、黙示的にも一切保証するものではありません。また、資料内のデータは、あくまでも過去の実績であり、将来の市場環境の変動などを保証するものではありません。
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