なっとく!FX/遠藤寿保

利益の伸ばし方と相場の先を読むフィボナッチを学ぶ

目次

今回は、利益を最大限に伸ばすための考え方と、損失時の対処法を学びます。また、代表的な先行指標であるフィボナッチを身につけることで、将来の相場の動きを見据えたトレードを目指します。

取引量と利益幅を調整し、利益を伸ばす

取引量を増加させて利益を伸ばす

利益をいかに大きく取るか? を考えたときに、まず分かりやすいのが取引量を増やすことです。下部の図は、いわゆる「逆ピラミッティング」と言われる手法です。たとえば、110円のときに10万通貨を購入。120円になったら、さらに10万通貨を買い増し。130円の際にはさらに伸びると読んで、ここでも10万通貨を買い増し……というように、相場の動きに合わせてポジション量を増やすやり方です。大きな利益を得られる可能性がありますが、相場が崩れた際のリスクも残ります。

取引量を減少させて利益を伸ばす

先述の「逆ピラミッティング」とは反対に、徐々に取引量を減らしていく手法が「ピラミッティング」と呼ばれる方法です。下部の図を見ながら説明します。110円の時点で10万通貨を買って、120円になった時点で半分の5万通貨を決済。さらに130円で3万通貨を決済。徐々に取引量が減っていくことがわかります。節目ごとに利益を確定させているので、もし130円から暴落しても、リスクは最小限に抑えられます。ピラミッティングは、堅実な利益の伸ばし方だと言えるでしょう。

利益幅を調整して利益を伸ばす

もうひとつの利益の伸ばし方は、利益幅の調整として「トレーリングストップ注文」を活用する方法です。これは、保有ポジションの新規約定価格に対して値幅(トレール幅)を設定することで、相場の変動に合わせて自動決済する方法です。これを活用することで、一定の利益を確保しつつ、利益を伸ばすことが可能です。外貨exの注文画面から可能ですので、ぜひ試してみてください。

遠藤アドバイス

トレーリングストップを活用する際には、途中で変更する際の注意事項があります。「利益を伸ばす方に変更しても、逆への変更はしない」、「利益が増加すればするほど、トレール幅を広げる」の2点です。前者は、リスクを減らすことにつながり、後者はさらに利益を伸ばすことを目指します。FXの理想である“利大損小”に近づくためのポイントです。

損失時に考えられる6つの対処法

自分が描いた方向とは逆に相場が動き、損失が出てしまった際、大きく6つの対処法が考えられます。どの方法も、自己資金と相談をして、無理のない対処を心がけてください。

  1. 1.
    全決済(撤退)
    現在あるポジションをすべて決済します。今の相場から撤退し、次のチャンスを待ちます。
  2. 2.
    一部決済(縮小)
    ポジションの半分や三分の一を決済することで取引量を減らし、相場の動きを伺います。
  3. 3.
    追証(担保強化)
    マージンカットを防ぐために、資金を追加します。反転を見越した担保強化です。
  4. 4.
    両建(一時的守り)
    現在のポジションとは逆のポジションを持つことで、一時的に損失を減少させます。
  5. 5.
    難平(攻め)
    反転を見越して、買い増し、売り増しをすることです。大きなリスクを伴う攻めの手法です。
  6. 6.
    途転(方向転換)
    ポジションを一旦決済して、すぐに逆のポジションを持ちます。トレンドが続くと予想された際に検討する手法です。

遠藤アドバイス

多くのFXの指南書などでは、「難平」と「両建」は推奨していません。確かにリスクが高く、大きな損を出す可能が高いやり方です。しかし、状況によっては武器になることも事実。初めから否定するのではなく、ひとつの手法として理解しておくことで、損失時の対処の幅を広げることができます。

フィボナッチを学び相場の先を読む
(リトレースメント、エクスパンション、ファン)

フィボナッチとは自然界に多く出現する数列のこと

中世イタリアの数学者、レオナルド・フィボナッチが見出した「フィボナッチ数列」。この数列は、自然界に多く出現し、花びらの数やパイナップルの螺旋数などに見いだすことができます。この数列を人の意識の集合であるマーケットに応用したのが、今回お話する相場におけるフィボナッチです。

目に見えない目標値を表現する「先行指標」

相場におけるフィボナッチは、相場の上昇幅や落ち幅など、目に見えない将来の目標値を数値化してくれる、いわゆる先行指標として利用されます。使い方は複数あるのですが、その中から今回は「リトレースメント」「エクスパンション(ターゲット)」「ファン」の3つの使い方を紹介したいと思います。

リトレースメント

高値から安値、安値から高値という2点を結び、その幅に対して、どれだけ戻りがでるかを図る方法です。使用される数字は、38.2%、50.0%、61.8%というフィボナッチ比率に基づいた数字が主に利用されます。引き方は下図を参考に、下落からの戻し予測として①高値、②安値の2点を選択。①から②の変動幅に対して、戻しの目処がわかります。

エクスパンション(ターゲット)

これはトレンドに戻しが入り、再び上昇or下降が見られた際に次の目標水準を求める手法です。下図は下降トレンドの場合です。①高値、②安値、③戻った高値を選択して、ここからどこまで下降するかフィボナッチで目処をつけます。61.8%、100%、161.8%が主に使用される数字です。

ファン

トレンドから押しや戻りの目処、およびトレンドの反転を図る手法です。下図は上昇トレンドの場合ですが、①安値、②高値の2点を選択。使用される数字は、38.2%、50.0%、61.8%。この付近での反転を見据えて相場を予想します。

参考動画

実際にフィボナッチを引いてみた動画です。使用の際の参考にしてください。

遠藤アドバイス

フォボナッチは、私自身とても好きな指標ですが、注意点があります。それは「ラインの引き方に正解がない」ということ。変わり続ける相場に対して、多くの人が引きそうなライン、納得感があるラインを探してください。これはどうしても経験値も重要になっていきますので、デモ口座などでぜひ練習してみてください。

まとめ

  • 利益を伸ばすためには、取引量を増やすか、減らすかの2つのやり方がある
  • 増やした場合はリスクに注意する必要がある
  • 損失が発生した際には、6つの対処法があり、それぞれを理解しておくことでさまざまなシチュエーションに対応できる
  • フィボナッチは、将来の相場を読むテクニカル指標
  • 戻りの大きさ、戻った後の伸び、戻るタイミングを予測する材料になる

遠藤アドバイス

今回は、FXで理想とされる「利大損小」を実現させるために、利益を最大化する考え方を学びました。これらは前回の資産管理と合わせてルール化していくことで、よりリスクを小さい取引を可能にします。

映像でもっとFXを学ぼう

今回のテーマについて、遠藤によるオンラインセミナー動画をご紹介します。実際のチャートを見ながら、実戦的な解説を聞くことができますので、ぜひご覧ください。

講師紹介

遠藤 寿保(えんどう としやす)
98年日本初のFX事業開始から、Web広告やセミナー運営、リスク管理啓蒙などFX業務全般に携わる。数多くの一般投資家と接しながら、現在、YJFX!にてFXエバンジェリストとして情報配信・FXコラム執筆・セミナー活動等を行っている。

※この記事は2016年9月1日に執筆されたものです。

本セミナーは2016年03月24日に実施したもので、情報提供のみを目的としております。
セミナーの内容及び資料は、遠藤寿保の個人的な見解かつ、開催当日のものになるため、今後の見通しについての結果や情報の公正性、正確性、妥当性、完全性等を明示的にも、黙示的にも一切保証するものではありません。また、資料内のデータは、あくまでも過去の実績であり、将来の市場環境の変動などを保証するものではありません。
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