相場概況
昨日の「米ドル/円」は、103.59円で始まると、東京時間は、ジリ高で103.74円まで上昇。ロンドン時間、欧米株の下落を受け、リスク・オフのドル買いが先行し、104円のストップロスを巻き込み104.17円まで上昇。NY時間、104.19円まで上昇後はFOMCとパウエルFRB議長の記者会見を控え104円台前半中心に小動き。FOMCでは、政策金利据え置き。声明では「経済活動や雇用の回復ペースはここ数カ月鈍化。弱さはパンデミックで最も大きな打撃を受けたセクターに集中している」と指摘し、「FRBはこの厳しい状況で米経済を支援し、最大雇用と物価安定の目標を達成するために、あらゆる手段を活用することに注力している」と発表。パウエルFRB議長の定例記者会見では、「今後の道筋は非常に不確実なまま」、「一部の動きは年内の見通し改善を示唆」「下期の力強い経済見通しを支持する有望な証拠ある」などと発言。テーパリングに関しては「時期尚早」とし、「時期が来たならば事前に検討することを話す」と発言。大きなサプライズはなく、マーケットの反応は限定的となり104.09円でクローズをむかえた。
欧米株下落による、リスク・オフのドル買い。パウエルFRB議長発言は想定内でサプライズはなかった。テクニカル的に、昨日の高値104.19円は、105.67円から102.59円の下落幅に対し50%(104.13円)戻しレベルまで回復。上昇トレンドと判断するには104.39円を超える必要がありそうだ。