相場概況
昨日の「米ドル/円」は、105.40円で始まると、東京時間、前日の流れで一時105.25円まで下落。その後は、FOMCを控え小動き。ロンドン時間、FOMCを控えジリ安。NY時間、FOMCを警戒する中、ECBの追加緩和に対する思惑からユーロが全面安。ユーロ円の下落を受け、「米ドル/円」は、105円を割り込むと104.79円まで下落。注目のFOMCでは、FFレート誘導目標を0.00-0.25%で据え置き。金利見通しはゼロ金利維持の期間を前回の2022年から2023年まで延長、など全般的に無難な内容となった。しかし、パウエルFRB議長定例記者会見では、経済先行きに慎重な姿勢を示したが、YCC(イールドカーブ・コントロール)やマイナス金利に言及しなかったことから米10年債利回りの上昇とともに、「米ドル/円」にも買戻しが入り104.97円でクローズをむかえた。
FOMCでのサプライズ期待値は低かったので、大きな反応は無かった。昨日は、節々で下げ止まり(買いつき)を見せたが、耐え切れず104円台。たが、ここから一段売り込むためには、材料が必要とみる。テクニカル的には、安倍首相辞任報道による下げ106.94円-105.20円に対し、次期首相菅氏濃厚での反発105.20円-106.55円からの下値拡張100%(104.81円)を達成し、下げも一服というところか。