相場概況
昨日の「米ドル/円」は、106.36円で始まると、東京時間は、前日の流れで一時106.55円まで上昇となったが、前日の高値106.57円を前に上値を抑えられた。その後は、実需の売りなどで106.30円台まで下押し。ロンドン時間、やや上値は重く106.30円前後で推移。NY時間、7月米耐久財受注が前回比の予想4.3%に対し11.2%と、上振れると106.46円まで上昇。しかし、その後は、明日の国際経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で、パウエルFRB理事会議長講演で、金融政策の新しい指針について言及する可能性があるとして、105.95円まで下落し、105.97円でクローズをむかえた。
市場では、ジャクソンホール会議が注目されており、パウエルFRB議長の講演がハト派で下落との思惑がある。ただ、あくまでシンポジウムである。先週のFOMC議事要旨のように肩透かしとなる可能性が高いのではないか。テクニカル的には、昨日は買い手として107円トライの絶好のチャンスだったが、失速して105円台。早期に106円台を回復しない場合は、戻し完了で、下値挑戦となりそうだ。