相場概況
昨日の「米ドル/円」は、105.96円で始まると、東京時間、米中の第1段階通商合意に関して「米中双方が進展を確認」「合意の成功に必要な措置を講じることでコミット」と報じられると、ドル売りが優勢となり、105.87円まで下押し。その後は、日経平均の堅調やクロス円の上昇などで106円台を回復。ロンドン時間、欧米株価指数の堅調を受け、リスクオンの円売りとなり「米ドル/円」は、106.49円まで上昇。NY時間、米中貿易協議を検証するため、両国閣僚が電話協議を行ったと報じられると、米中関係の改善から円売り・ドル買いが先行。安倍首相の記者会見報道で106.25円まで下押しとなるが、その後は106.57円まで上昇し、106.39円でクローズをむかえた。
米大統領選前に米中関係悪化が回避となったが、米国が簡単に中国への圧力を弱めるとは思えない。とは言え、目先の上げは事実である。テクニカル的に昨日の高値106.57円は、107.04円から105.10円の下げに対し戻り76.4%(106.58円)レベルである。107円台回復となると、上昇に弾みがつくかもしれない。戻り売り狙いだが、一旦様子見。